ウォーキング&山歩き(甲州街道を歩く)部会活動報告 第8回(7月9日)初狩駅→白野→阿弥陀海道→バス停新田

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前回の6月18日は、JR初狩駅から1㎞も行かない中初狩宿跡で降雨に見舞われて中止となったが、このことへのリベンジを果たした。
例年より早く訪れた今年の猛暑が辛うじて小康を保ってくれている中、総勢8名(男6、女2)で、初狩駅(標高460m)を出発し、笹子トンネルに向けて登り坂が続く国道20号線の狭い歩道を歩き始めた。3㎞程歩くと、白野宿跡(本陣、脇本陣、旅籠4軒:1843年の記録)辺りからは、国道を少し逸れて静かな旧街道を辿るようになり、ゆったりとした気分でウォーキングを楽しむことが出来た。1つの根本から3本の幹が聳える大杉や男女合体道祖神がある稲村神社で休息。隣接して、親鸞聖人が毒蛇になった娘を成仏させた故事に関わる念仏供養塚もあった。
再び国道に戻り、阿弥陀海道宿跡に入り(名前は奈良時代の名僧行基が自ら彫った阿弥陀如来を安置した堂を建てたことに由来する)、銘酒「笹一」で有名な大正8年創業の笹一酒造が経営する酒遊館に立ち寄った。展示物の見学、利き酒、軽食、酒や種々の土産物の購入等三々五々楽しんだ。ここから直ぐの距離にある笹子駅前(初狩駅の隣駅)を通過し、笹子峠を控えた3つの宿場で最大規模(本陣、脇本陣、旅籠14軒)の黒野田宿跡を過ぎると、国道20号の坂は一段と険しさを増して、笹子トンネルへと続く。我々は、トンネルに向かうカーブの所で左折し、更に登り坂を進んで、バス停新田(標高710m)に漸く辿り着いた。歩行距離約9㎞弱で250mを登った行程であった。停留所脇にある水路の水が、足を10秒と漬けていられない程冷たかったのが心に残った。
新田から、我々しか乗っていないバスで笹子駅に戻り、JRで帰路についた。
次は、いよいよ、今回のウォーキングで最大の山場、笹子峠越えに挑む。

☆8月6日に予定されていた第9回は、35度を超える連日の猛暑の為、9月10日に延期した。
部会長:東海俊孝記

稲村神社境内の道祖神

笹一酒造にて

白野宿跡にて

笹子駅前