電子版

第46号
早稲田大学東久留米稲門会
  
   平成21年5月10日発行
   発行責任者  市川 英雄
   編集責任者  井坂 宏

   e-mail : w_higashikurume@nifty.com
    http://homepage2.nifty.com/35292/

              新会長挨拶
                            東久留米稲門会会長 平山正徑


 隣の桜が満開となりこの記念すべき15回定時総会に花を添えてくれています。

只今、この総会で東久留米稲門会会長のご承認を頂きました平山正徑です。
私は、昭和40年第二政経学部経済学科を卒業いたしました。私は42年間旅行業界に身をおき、7年前に退職と同時に起業し現在も勤務いたしております。東久留米稲門会には平成12年に入会し既に9年目になります。平成16年より5年間事務局長を勤めてまいりました。

 東久留米稲門会は15年目を迎えました。初代会長安宅さんが稲門会の基礎を築き、二代会長高橋さんが部活動を積極的に取り込まれる方向を示し、三代会長帆角さん、四代会長市川さんがその路線を踏襲し開花発展されたものと認識しております。勿論時々の役員、部会長、会員のご協力は欠かせないものでありました。

 私は浅学非才何とも頼りない者でございますが、先代が築いて来られた14年の歴史の流れをそのままに基本方針である会員相互の親睦と啓発をはかること、早稲田大学と東久留米市の発展に寄与すること。このことを新事務局長の安次峰さんはじめ、役員、部会長の方々のご支援を受け、果たして参ります。

先ほど改選役員で副会長に竹山さん、事務局長安次峰さん、同次長に高橋さん、会計監事塚越さんが就任し、新たに6名の幹事大島さん、別処さん、渡辺さん、小野さん、片岡さん、小山田さんが誕生いたしました。比較的若返ったメンバーになりましたが何卒よろしくお願いいたします。

 そしてこれまで会のため多大な貢献をされた市川前会長、松崎副会長、神田幹事、比護幹事、久家会計監事が退任されました。退任に当たり心より御礼を申し上げますと共にご健康にご留意されつつ引き続きご指導ご鞭撻のほどお願いいたします。

最後に、私は「東久留米に稲門会があって良かった」という仲間の声を沢山聞いて参りました。更にこの声を増やして行きたい。これが私の役割であると考えております。会員の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げ新任のご挨拶とさせていただきます。


会の告知板
   5月20日(水)     お誕生会      17:30〜   東久留米「やるき茶屋」
   5月22日(金)     散策山歩きの会
                  「七国峠」
   5月29日(金)     ウォーキングを楽しむ会 
                  「大崎から品川」
   5月30日(土)     東京六大学春季リーグ戦早慶戦観戦会
   6月 5日(金)     ゴルフ部会  早慶親睦ゴルフ会    玉村ゴルフ場
   6月 9日(火)     グルメ部会
                  「柴又帝釈天と川甚での昼食」
   6月17日(水)     お誕生会      17:30〜   東久留米「やるき茶屋」
   6月19日(金)     映画鑑賞会              成美教育文化会館
                  題名「裏窓」


[大学・校友会関係]
○4月26日(日)東久留米三田会総会が開催された。当会から平山会長、竹山副会長、高橋事務局次長が出席した。第一部講演会は慶応義塾大学大学院夏野剛特別招聘教授が「ネットワーク社会の未来」について講演し、第二部総会では佐藤柳次郎会長から久保秀文会長に、山本永一幹事長から篠田知成幹事長に改選された。
○5月17日(日)西東京稲門会が開催される。当会からは菱山副会長、井坂副会長が出席する。
○平成21年稲門祭の実行委員に、橘優治、藍原昌義の両幹事が当たることになった。今年も福引き券60枚の割当てがあるので皆様のご協力をお願いします。
○当会の役員改選に伴い、早稲田大学商議員に平山正徑、菱山房子、安次峰暁(新)の各氏、また早稲田大学代議員に安次峰暁、山岡恭子、高橋哲男(新)の各氏とするよう変更届を提出した。


[広報関係]
○去る4月5日(日)開催された東久留米稲門会総会に於いて以下のような新しい執行部が承認された。
 ・会長  平山正徑(40・政経)
 ・副会長 菱山房子(32・文)、井坂 宏(38・理工)、竹山信保(42・法) 
 ・幹事(事務局長) 安次峰暁(45・社学)
 ・同 (事務局次長)高橋哲男(50・政経)
 ・幹事  鮎貝盛和(35・理工)、米光慶二郎(36・文)、 森田 隆(37・理工)、
      大島勝典(38・文)、 伊東 毅(40・商)、  藍原昌義(40・法)、 
      河村洋子(41・教育)、橘 優治(41・商)、  村野建彦(42・政経)、
      渡辺真司(45・商)、 別処尚志(46・商)、  小野泰右(49・文)、
      片岡 洋(49・商)、 小山田朋樹(50・教育)、石寺美弥子(53・文)、
      山岡恭子(53・教育) 大矢真弘(54・文)、  呉 淳久(60・教育) 
 ・会計幹事 塚越 崇(43・政経)、吉川明美(52・教育)


[会の報告]
○東久留米稲門会第15回定時総会の開催
平成21年4月5日(日)、成美教育文化会館で開催された。
第一部は文化講演会として広く市民にも開放し、元ニューヨーク総領事館領事の山崎哲夫氏(S36・政経卒)による「ニューヨーク日本人村・村長奮戦す」というタイトルで講演があった。
第二部は定時総会で大学から金子太郎渉外局課長、及び近隣稲門会、東久留米三田会からの招待者を含め66名が出席した。定時総会では来賓ご紹介、会長挨拶、議長選出の後、議事に入り平成20年度事業計画、決算報告、会計監査報告、平成21年度事業計画、収支計画が全会一致で承認可決された。      また、今期は役員改選期であり市川英雄会長から新たに平山正徑会長にバトンタッチされ、平山新会長の力強い挨拶があった。
第三部は懇親会となり、来賓祝辞で東久留米三田会の佐藤柳次郎会長から慶応義塾大学創立150周年記念式典での白井克彦総長の来賓祝辞の中で、福沢諭吉翁と大隈重信候との興味あるエピソードが語られたという報告があった。懇親会は和やかな雰囲気の中で大いに交流を深め、最後に大矢幹事の指揮で三田会に敬意を表し「若き血」、続いて「早稲田大学校歌」の大合唱で閉会した。
(井坂 宏記)


(出席者)○早稲田大学 金子太郎、○近隣稲門会 伊藤順蔵、山口 勝(小平)、山本力也、大畠 薫(清瀬)、子亀輝雄、風間和夫(東村山)、松尾良久、小嶋 弘(西東京)、佐竹茂市郎(立川)、
○三田会 佐藤柳次郎、久保秀文、篠田知成、
○藍原昌義、安次峰暁、鮎貝盛和、安藤信雄、井坂 宏、石寺美弥子、市川英雄、伊東 毅、栄田征子、榎本隆司、小野泰右、小山田朋樹、川上f一、片岡 洋、河村洋子、吉川明美、呉 淳久、國米家己三、佐藤雄二、白石春雄、高橋 勤、高柳康夫、高柳久子、竹山信保、橘 優治、棚野愛子、辰巳徳蔵、村野建彦、比護喜一郎、菱山房子、平岡政澄、平山正徑、福田 稔、藤田淑郎、別処尚志、帆角信美、本間信一、森田 隆、森本博文、山岡恭子、山下隆正、米光慶二郎、渡辺一朗、渡辺真司、上原徹也、岡野幸子、加藤雄達、川島知子、黒坂 斉、島田好多、高井章夫、中島 宏、吉田利宏、上田敦嗣、太田晴之助、大矢真弘、三田 三、清水正弘、高橋哲男、馬場清彦
(敬称略、順不同)



開会の挨拶をする市川会長
   
就任の挨拶をする平山新会長

早稲田大学校歌の大合唱
  
指揮をする大矢会員



文化講演会要旨

     「ニューヨーク日本人村村長奮戦す」
                  講師 山崎 哲夫氏    (昭36 政経卒)
                    (元ニューヨーク日本国総領事館領事査証部長)


 4月5日(日)午後2時から成美教育文化会館 1階ギャラリーで、第15回定時総会に先駆けて「第13回文化講演会」が開催されました。
3年間のニューヨーク駐在時の体験談と、帰国後の10年間の仕事について講演されました。

1 あだ名

講演をされる山崎氏

 皆さんにはあだ名というものがありますでしょうか。大学在学中、私は「村長」と呼ばれていました。私の出身は「上川手村(カミカワテムラ)」(現長野県安曇野市)で、父親が村会議長をやっていた関係もあり、入学式後のコンパで、「将来は村長になる」と言ったと言うのが定説でした。
2 ニューヨークで
 卒業と共に、法務省に入り、1977年から外務省に出向して、3年間ニューヨークの総領事館の領事 (領事査証部長)をすることになりました。管轄区域は、アメリカ東部海岸の北はカナダの国境から南はフロリダの先のプエルトリコまでの12州で、そこに住んでいる日本人約3万人、日系人約3万人の保護の責任者という慣れない仕事を担当したわけです。丁度、ベトナム戦争が終わった頃で、アメリカの社会は非常に荒れていました。
ニューヨークは犯罪都市、人種の渦巻く国際都市であって、その中で日本人同士は身をすり寄せるようにお互い助け合い、外見からでは分からない不便で、苦労の多い暮らしをしていました。まだ、日本食品店とか料理店がそれほど数多くない時代でしたので、同伴して行く奥さんたちは非常に苦労するわけです。ニューヨークと言っても、豆腐屋に3里とか、○○屋に4里というように非常に不便で苦労の多い暮らしをしていました。そのような不便な生活を「ニューヨーク日本人村」と自嘲しながらも頑張っていました。
私の担当の仕事も、日本人に対する旅券の発給事務から、出生、結婚、死亡等の戸籍事務、職業証明とか在留証明とか、中には公証人の役までありました。自分の仕事に関連ありそうなものは全部やれと言うことになっていましたから。在留邦人・日系人の保護が仕事でしたから、通称、「ニューヨーク日本人村村長」と言われていて仕事をしていました。非常に忙しいポストでした。
 本にも書きましたが、「東に葬式があれば、行って弔辞を奉じ、西に(日系人の)金婚式があれば、行って祝辞を奏し、南のブルックリン区にアメリカ人と離婚して生活に困り床に伏している元日本人がいると聞けば、調査に出向き何か援助の方法がないものかと思案し、北のウェストチェスター地域のアメリカ人PTAが日本人児童の増加に苦情を言いトラブルがあると聞けば、調停に乗り出し、雨にも負けず風にも負けず、ニューヨークの街をアチコチと走り回ることになる。」と、東奔西走ならぬ南奔北走という状況で、本の表紙にも走り回っている図があるわけです。
自宅の電話番号もどういうわけか「泣く者の身になれ」(796-3270)となっていました。
覚えやすいものですから、困ったことがあるとすぐ電話をしてくる。
(1) 旅券を盗られる三つのパターン(財布と旅券を一緒にしているのが多いので、財布を盗られると一緒に旅券も盗られる)
  @ ホテルに呼んだマッサージの女性に盗られる。
  A 二人組の女性に盗られる。
  B アイスクリームか何かを上着に付けて、上着を脱がせている間に盗られる。
 旅券を盗られた本人確認で、日本に連絡をとるが、時差の関係で夜なべ仕事になる。
(2) 事件3題
  @ マンハッタンさらわれ女の事件(事実無根のうわさがうわさを呼んだストーリー)
  A 日本人奥さんの家出事件(日本に残した子供の教育のことで、無断帰国)
  B 日本人留学生難民となる事件(国際奨学金留学生育英会の詐欺事件)
(3) シークレットサービス
   福田総理、大平総理がアメリカに来た時、シークレットサービスのお付き合いをしました。
  シークレットサービスは海兵隊上がりで、非常に優秀で、体力もあり、非常に良く訓練をしている。私も頑張り屋だが、その人達にはついて行けなかった。
(4) ロッキード事件
   私はニューヨークでグラマン担当で、社会党とか自民党とか公明党とかの調査団が来て、何回もお付き合いさせて戴いた。
3 帰国(1980年)後の出来事
(1) 本の出版(発行 1984年2月)
   役所関係の月刊誌「外国人登録」に「摩天楼の下」の題名で、摩天楼の下での日本人の苦労話をまとめて1年半連載しました。一般の人にも読んで貰ったらとの話があり、新潮社に持ち込んだところ、早稲田の学友が編集をしていて、話がまとまり、題名も「ニューヨーク日本人村村長奮戦す」になった。朝日、毎日、読売の各新聞の日曜日と月曜日の書評欄に出た。新潮社の編集者も、一人でこんなに沢山出るのは見たことがないと言われた。新潮社も力を入れてくれて、新聞広告も出してくれました。ただし、売れる顔と売れない顔があると言うことで、顔写真はなし。
  本の売れ行きも好調で、1万部、出版社に迷惑をかけずに済みました。
   何よりうれしかったのは、学生時代「村長」「村長」と呼んでくれた学友に公約を果たせたような、永年の肩の荷を降ろせたことでした。
  不思議なことに、嫌いだった「村長」という名前が私の身に乗り移ってしまったようでした。
(2) TV出演
   「ルックルックこんにちは」というTV番組にも出してもらいました。
  大阪朝日放送のトークショー「浪速なんでも、三枝と枝雀」にも出ました。
  このとき初めて桂三枝の読み方を知りました。(それまではサンシではなくミエと読んでいた)
  この番組の目的は、枝雀さんがニューヨークへ英語の落語をやりに行くので、どういうことに注意したら良いかを枝雀さんに話して聞かせると言うストーリーでした。そのときの強盗対策の話。
   いつもワイシャツのポケットに20ドル入れておき、ホールドアップさせられたとき、おもむろに、2本指でポケットに入れている20ドルをつまみだし、お渡しする。これで勘弁してくれる。
  帰国時には、30ドルに騰がっていました。(この値段は、麻薬1回分の料金)
(3) 10年間の仕事
  @ 入管協会の設立
物と金の国際化の次は、人の国際化だと言うことが言われていた時代でした。
日本人の海外進出と並んで、外国人の日本への受け入れが、もう一つの国際化の問題だと考え、霞が関で言い廻った。
 各商社や外資系企業など1,000社を会員に、財団法人「入管協会」を1987年に設立し、あなたと外国人を結ぶ、新しい情報誌として、「国際人流」を発刊しました。現在も毎月発行されています。
  A 改正入管法施行(平成2年6月1日施行)
(出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律  平成元年法律第79号)
人の国際化ということで、2年に亘っていろいろ議論があって出来上がったのが改正入管法です。外国人労働者を含む外国人の出入国管理は、新しい時代・新しい改正入管法に基づいて行われることになりました。
  B 国際研修協力機構の設立
  高度成長期に向かう時期で、人手不足を補うために東南アジアから来る人を研修生として受け入れようと「国際研修機構」の設立方針を1989年に固め新聞発表しました。
(註:財団法人 国際研修機構は、法務、外務、厚生労働、経済産業、国土交通、の5省共管により1991年に設立された公益法人)
C 在日韓国人法的地位問題
   当時(1990年)日本には外国人登録をしている外国人約102万人のうち、7割近い68万人が韓国・朝鮮の出身者でした。
在日韓国人の法的地位と待遇問題を何とかしなくてはいけないと、私は2年間、韓国と17回の交渉をしてきました。
その結果、1991年(平成3年)1月9日〜10日、海部総理が韓国を訪問し、海部総理と盧泰愚(ノテウ)大統領との首脳会談で覚書に調印すると言う行事に漕ぎつけました。
そのとき発表された、「在日韓国人問題に関する海部総理のメッセージ」は、本来もっと知られなくてはいけないのに、ちょうど湾岸戦争が始まるときだったので、あまり知られていない。
メッセージは、在日韓国人に対する「人権宣言」みたいなものです。
D 改正外国人登録法施行 新しい制度・新しい登録証明書
外国人登録法を改正し、登録証明書も最新の技術でカード化しました。

 10年間、殆んど家に帰らず、家内に迷惑を掛けながらハードスケジュールをこなしてきました。
ところで、私から何代も後に法務省から領事になった人が帰国したときの報告で、「本を書いた町長さんは元気ですか」と言われたそうです。
ニューヨークも人口が増えて、村長が町長に格上げされたようです。
しかし、私は今でも「村長」の方が好きです。
以上です。
(要約 鮎貝盛和)





○30回ウォーキング(第5回山手線巡り・目黒〜大崎)
3月29日(日)花曇りの一日、総勢14名(内女性4名)の参加を得て「山手線巡り・目黒駅〜大崎駅」の寺社巡りウォーキングを行った。

 大鳥神社にて総勢14名

 9時35分東久留米駅に集合し、西武線普通電車にてゆっくり池袋へ。山手線にて目黒駅下車。まず駅付近にて食品購入のためのコンビニを探したが見あたらず、途中で見つける事とし出発進行。
 最初の見学場所は目黒雅叙園近くの大円寺。この寺の石仏群は数が多く、表情の多様さは目を見張るものがあった。目黒川沿いの桜を期待していたのだが、残念ながらまだ蕾だった。大鳥神社、蟠竜寺、
海福寺と巡り、有名な「目黒不動尊」へ向った。こゝは境内がかなり広く、高い石段を上った所に立派な本堂があり皆で参拝した。本堂両脇の2本の桜の木が満開で、その華やかさに気分が和らいだ。ちょうど昼の時間になり「林試の森公園」で昼食をとった。都心には珍しく雑木林の多い公園で、桜の花が3,4分咲きの木の下で雑談しながらの和やかな一時だった。
 長応寺、氷川神社、安楽寺、居木(いるぎ)神社と巡り大崎駅に2時半ごろ到着し解散した。
 約7km、3時間のウォーキングで全員楽しく無事完歩することができた。そのあと駅近くの中華料理店にて軽く打ち上げを行ってウォーキングの疲れを癒した。
(森田 隆記)


○お誕生会
  
3月のお誕生会

4月のお誕生会
       *お誕生会は毎月第三水曜日 午後5時30分から東久留米やるき茶屋で開催しております。
          会費3,000円。 当月の誕生日の方にはプレゼントがあります。
              プレゼントを準備する都合上、事前に申し込んで下さい
                        申込先  平山正徑  TEL 473−3289


○映画鑑賞会
 映画鑑賞会は、東久留米稲門会の基本方針の一つである〈東久留米市民の発展に寄与〉することをモットーに5年程前にスタートしました。
 今年の3月に上映した〈王様と私〉で24回を数えました。
 当初は30〜50人程度の観客でしたが、回を重ねるごとに、この催しものが浸透し市役所のホールは満員、立見や入館できない人がでてきたため広告物(DM、チラシ)を調節せざるを得ませんでした。
 丁度その折、成美教育文化会館よりホール(250席、市役所の倍)での上映申込みがあり、鑑賞環境も良く、使用することにしました。
 上映作品の選定ですが、当初は来場者から希望作品をアンケートし、事実3〜4本上映しました。いずれも1940年代のアメリカ映画でした。その後会員の意見や好みで選んだものもありましたが、基本的には1940年〜50年代の作品を選びました。この時代は映画の全盛時代で作品も良質、又版権の問題も絡んでいました。
 そして最後に意識したのは、当時の素敵なスター達(特に女優)でした。I・バーグマン(3本)、
O・ヘップバーン(2)、K・ヘップバーン(2)、J・フォンティーン(2)、V・リー(1)、
G・ガースン(1)、E・テーラー(1)、M・モンロー(1)、S・ローレン(1)、J・ジョーンズ(1)
D・カー(1)等、当時絶好調で魅力たっぷりな女優達でした。
 今後もこの傾向は変わらないと思いますが、次回はグレース・ケリーあたりと考えています。
                                   (米光慶二郎記)


部会だより
女性サークル
  女性会員の親睦を図ることを目的とした”女性サークル”の活動は、毎回、会員の話し合いや部長の独断(?)で決めています。これまでの活動は、美術館、博物館、記念館等での鑑賞、食品工場等の見学、草花園での散策などです。忙しい人が多いので、活動は年2〜3回ですが、本当に楽しい時間を過ごしています。今度の6月には、ユリの花を見に行きたいと思っています。
今年も楽しく有意義な活動内容となるようにと考えておりますので、女性会員の皆様のご参加を心よりお待ちしています。
                    (部長 吉川明美記)


ゴルフ部会
 第11回早慶懇親ゴルフ会を6月5日(金)玉村ゴルフ場で開催します。
このースでの三田会との対抗戦は今回で7回連続となりますがフラットなコースでキャデイ付き乗用カートなのでたくさん叩く人でも疲れが少ない等根強い人気があります。
年2回開く三田会とのゴルフ会は東久留米に戻ってからの表彰式とセットで良きライバルと楽しい一日を過ごせることから毎回盛り上がりを見せております。
当ゴルフ部会も一時はメンバーが固定化傾向でしたが、昨年から稲門会新規加入後の最初の行事参加をゴルフとする会員が目立って増えてきております。いままで参加を躊躇されていた方もぜひプレーされるよう期待しております。時間的余裕が少なく申し訳ありませんが参加ご希望の方は5月16日までに下記あてご連絡ください。 
   太田晴之助(TEL&FAX 042−464−0192)
   または伊東毅(同 042−471−7114、E‐Mail tsuyoshi_ito@tenor.ocn.ne.jp) 
                                   (伊東 毅記)


囲碁部会
 4月18日(土)午後5時から、早稲田囲碁会の下坂美織さん(教育3年)のプロ棋士合格祝賀会が早稲田大学大隈記念タワービル15階レストラン

記念撮影、右から辰巳、下坂、青葉、小仁井の各氏
「西北の風」にて盛大に行われた。
 当日は、現役囲碁会学生、及びOB・稲門会囲碁部約70名が集まり、当部会からも小生と小仁井さんが代表で出席した。
 来賓の先輩格のプロ棋士青葉かおり四段の「勝負師は孤独と言われますが、先輩の心温まる応援がとても支えになる」との挨拶が印象的であった。
 6月6日(土)には、第9回オール早稲田囲碁祭り
(首都圏)が例年通り日本棋院市ヶ谷の2階大ホールにて行われる。
 今年は、ハンデ戦・級位者個人戦等昨年を上回る290人前後の参加が予定されている。指導碁は下坂新プロ、昨年度の高校女子選手権者藤田光彩絵さん(社会1年)が予定されており楽しみである。当部会からも2チーム(10人)の参加が決まっている。         
 (辰巳徳蔵記)


俳句部会
平成21年3月15日(日)  第105回句会    中央公民館
  兼題  「椿」 「霞」
 高得点句       
瀬戸の海船を吸ひ込む夕霞    松田 博雄 
昭和史に叛乱の章春の雪    松尾 良久
御神火や島に椿の花あふれ   大久保泰司
泥濘にぽたりと落ちて白椿    神田 尚計
ためらひて出さぬ文あり遠霞    川島 知子
黄砂濃し雁塔消ゆる古都の朝  

藤田 貞夫

蕗味噌の香り漂ふ朝餉かな   大川 浩仙
悠久の天地の巡り花万朶     比護喜一郎


平成21年4月19日(日)  第106回句会     中央公民館
  兼題 「菜の花」   「風光る」
 高得点句
新利根の菜花に埋もる潮来笠    藤田 貞夫
二人して方向音痴花ぐもり         三田 畔巣
菜の花の風に吹かれて地蔵様 桜庭  明
対岸の菜の花明かり水明かり     松田 博雄
惜敗の球児の涙風光る 三田 畔巣
風光るアンダルシアの大地踏む        河村 洋子
町騒もさくらの色に染まりけり 馬場 清彦
頼りなく鳴りし電話や春曇り 桜庭  明



太極拳の集い

    野外稽古とお花見
4月4日(土)  入間市  稲荷山公園にて
  会外招待選手   高橋(勤) 平山、 菱山、竹山の4氏
   上記4氏の特別参加と当会精鋭17名のあわせて21名での一大演武会となった。稲荷山公園は樹齢200年をこえるさくらの大木も多く、やわらかな芝生のスペースもとても広い中で、周囲の観衆からも「いよー、楽しそうダネー」の声もかかり降り注ぐ桜吹雪のもと大喝采をあびながらの野外稽古でした。稽古は真剣そのもので鮎貝会員の日頃の厳しい指導の効果絶大、自然の中での爽快なひと時を満足感いっぱいですごした。稽古後は芝生に車座になり日本酒、焼酎、ビールとお気に入りのアルコールを味わったり、流し込んだり・・・つまみもうまい・・・ヘベレケもいたようでした。
それでも、まだ話し足りない、飲み足りな男と女  約10数名
 当会御用達の鮮乃庄にて延長戦。 もう・・・全くエネルギッシュな人達です。
                                (渡辺真司記)

林の中での演武

参加者は21名でした

   健康の為に太極拳を楽しみませんか
    稽 古 毎週土曜日午前10時〜11時半
    場 所 成美教育文化会館
    入会金 1000円 参加費 一回500円
     詳しくは 472-6446  鮎貝まで





会員リレーエッセイ〉〜噴水広場〜


                 旅雑感
                           川村洋子 (S41 教育)


古くは「旅」というのは必ずしも遠い土地に行くことに限らず住居を離れることを言ったそうだ。今は一時的に少し遠い場所に行くという意味になっている。
 旅の魔力にとりつかれたのは、一人暮しになってからである。家族のいるときは国内の旅行はしていても、海外へ行く気にはなれなかった。というのは帰ってからの家の中の散乱状態を想像すると、とてもその気になれなかったのだ。国内であれ海外であれ、とにかく旅は楽しい。ほとんどの人もそう思っているに違いない。「百聞は一見に如かず」である。特に外国では物見遊山だけでなく現地の人々とのわずかの触れ合いも旅の魅力の一つに挙げられる。レストランのウエイターとのちょっとした会話、道案内をしてくれた人々、とても楽しい思い出になっている。
 私の旅先の選び方は少々片寄っている。国内では北海道、沖縄は行ったことがない。四国も結婚式で高松に一泊しただけだ。
 国内で一番好きな所は京都。年に最低二度は訪れる。春の桜、夏の新緑と川床。秋の紅葉、冬のお寺等の特別拝観。いつ行っても良い。各寺院の三門、講堂、金堂、国宝重文の仏像、禅の寺の法堂の天井画、等伯や狩野派による襖絵、並べ上げるときりがない。食いしん坊の私にとって忘れてはならない雅な京料理も魅力の一つである。

京都、下鴨神社

 海外と言うと、ハワイは全然行く気がしない。ゴールドコーストでリゾート地はこりごりしたのだ。私の生き方を(?)を変えた国は、イタリア。ヴァチカ
ンでかなり大きなカルチャーショックに出会い、宗教画を理解するには、聖書の勉強が必要だと痛感。それから聖書の講義を受け始め、結局カトリックの洗礼まで受けてしまった。二度目のヴァチカンは平静でいられた。エジプトではリビアとの国境近いナイル川上の舟の中でのヌビア族の若者たちの歌と踊りに感激。彼等の作ったペンダントを買ってあげ、愛用している。カンボジアの「Killing Field」の凄まじさは今でも脳裏に焼き付いている。ポルポト派に殺された何千人もの頭蓋骨が展示されていた。日本人の感覚ではとてもそういうことはできない。余談だが、昨年、曽野綾子の本で朝日新聞はポルポトを支持していたと知り、二度と朝日は購読すまいと決めた。
 一人参加したエジプトのツアーで親しくなった人に誘われ、二十四時間かかって着いたペルー。今思うと三千メートルのマチュピチュ、チチカカ湖で高山病にかからなかった体力に感謝している。若者たちの方が酸素ボンベのお世話になっていた。
 英語圏以外のタクシーの運転手には、ほとんど英語が通じない。ローマでは料金をぼられ、マルセーユではわざと遠回りをされ、見たいところを一つ省かなければならなかった程、時間とお金の浪費をしてしまった。
 フランスの教会は、薔薇窓がとても美しい。特に、シャルトルの大聖堂は、私が見た中では最高だった。特にブルーが鮮やかだ。それに比べて同じカトリック教会でもイタリアは、薔薇窓はほとんどなく、天井のフレスコ画が素晴らしい。ローマの教会は、外観はどこも平凡なのに中へ入ると「ワァ」と声を上げる程、フレスコ画に圧倒されたのである。イエズス会の総本山のローマのジェズ教会ほど、外観と聖堂の中の豪華さの対比に戸惑った所はなかった。
 最後に大好きな食物についてふれたい。イタリア料理の美味しさは定番になっているが、どこに行ってもパンの不味さには閉口した。以外にパンのおいしかった国はペルー。買って帰りたいほどだった。イタリア・フランスはさすがにワインの国。どこでも安いハウスワインでも満足。おいしかった料理はマルセイユのブイヤベース。スペインのパエリアとトルティーヤ。イタリアのアーティーチョークの空揚げ。週に三日働き、爪に火を点す生活をしながら次の旅のプランをあれこれ考えることで、日頃の悩みを忘れることができる。そして、旅に行ける体力を保持できていることを神様に感謝している。

ヴァチカン、サン・ピエトロ大聖堂
  
シャルトル大聖堂




「東稲広報室」
○新会長方針の"「東久留米に稲門会があって良かった」という仲間を増やそう企画"の第一弾として1961〜1980年卒業の非会員の市内在住校友245名に「東稲ニュース」5月号をポストマンを通じて配付します。


○〈新刊紹介〉
 当会会員で旅行作家の伊佐九三四郎氏(S31・文)の新著「モロッコの風」が白山書房より出版されました。
 氏は以前から、歴史と風土に根ざした人間の生活を求めて国内外の山に登り旅を続け、紀行を書いてきましたが、それらの中から、モロッコのトゥブカル登頂記をはじめ、モンゴル、ネパール、ブータン、コーカサス、コスタリカ、ギアナ高地などの11編を一冊にまとめたもので、標高の高い辺境の地での家族の強い絆、分かち合う心を持った豊かな暮らしに目を向け、文明社会のありかたを考えようという紀行集です。
 表紙のサハラ砂漠の夜明けをはじめ、カバー、口絵の写真もすべて同氏が撮影したものです。
 なお、この本は日本図書館協会の選定図書に指定されています。

表紙(サハラ砂漠の夜明け)

パタゴニア(パイネ山群を望む)


○新年度会費未納の方が30名ほどおられます。お心当たりの方はお手数ですが、早急にお振込みくださいますようお願いいたします。    事務局より


○現在まで今年度の新入会員、再入会員の方が9名おります。今後も増えることと思われますので、次回にまとめてお知らせします。
○東稲ニュースでは会員及びご家族からの原稿を募集しています。道楽・趣味・特技等、写真・文章何でも結構です。投稿することによって東稲ニュースをより身近なものにしていただきたいと考えています。



○今年度の定時総会も無事終了し、新しい会長のもと当稲門会は新たなスタートを切りました。本東稲ニュースもより皆さんに親しんでいただき、各部会活動の記事を読んだ読者が、新しく部会に参加したいと思うような内容にしていきたいと考えています。○今号は、文化講演会の要旨を掲載したので12ページになりました。大変興味ある内容なので会場で聴かれなかった皆さんにも読んで貰いたいと思っています。○ところで、ゴールデンウィークは皆さんいかが過ごされたでしょうか。高速料金が一律千円ということで遠出された方も多かったのではないでしょうか。編集子は休日の一日阿修羅展を見に行きました。いつもは前のお顔だけしか拝観できないのですが、今回は横向きのお顔もじっくり拝観できて大変感激しました。特に左を向いた愁いを含んだお顔が印象的でした。横向きの阿修羅の貌の春愁(井坂)