私は或る縁があって、中国上海に親戚が出来ました。上海郊外のマンションに住む、李、胡夫妻を、平成13年9月、14年9月の二度訪問し、上海を基点に延べ18日間中国旅行を楽しみました。団体では体験できない事を含めて、私なりの中国間を述べたいと思います。
西安にて |
紹興にて |
中国では、男の子は父親の姓を、女の子は母親の姓を名乗るとの事で、日本と違って結婚すれば同一姓名にはならないとの事です。最近日本でも別々の姓名でも良いのではとの考えが話題になっているようですが...。
上海、北京には高層マンションが林立しています。マンションの購入は箱物だけで、内装は各自の資金と好みに合わせて調達するとの事、これも完全に出来上がった物件を購入する日本とは違うようです。契約は32年間。32年後国家に計画があり、延長が駄目になれば破棄になります。そこで、気付きました。北京は2008年のオリンピックへ向けて高速道路の建設、街の整備で、昔ながらの庶民的な町、胡同(フートン)が容赦なく取り壊されているのを、土地は総て国有だからできるのでしょう。又上海、北京の車の多い事、それも殆どがタクシーです。一人で乗車する時は運転手の横に座るのが決まりです。運転手の周り、足許はスチールで上はアクリル樹脂でガードされておりなんと感じの悪いことか、これも治安が悪いからでしょう。それに日本の晴天のような青空を見た事がありません。やはり公害や黄砂のせいではないかと思いました。
上海から杭州、蘇州へ高速道路を走行して行った時の事です。途中サービスエリアに寄りトイレに行きましたところ、なんと汚い事、トイレットペーパーは有りません。各自が紙を持っていて置いてある籠の中に捨てるのです。水洗が詰まるからです。又列車で上海から紹興に行ったときの事です。急行列車でしたが、トイレに行きましたところ、便器もなく穴があいているだけで、足踏の廻りも汚くてびっくりしました。
話は変わりますが、上海、北京、西安共に町中に有料トイレが有り、2角(3円)程取られますが、汚いことには変わりはありません。一方、各観光地のトイレは水洗できれいのして有ります。外国人が多いからではないかと感じました。
私も年のせいか早起きタイプで、上海、北京、西安、紹興で早朝散歩に同行させてもらいました。町中、郊外に公園が有り、早朝から中高年の人々が散歩、運動(種々の器具が設置してある)をしたり、太極拳をやっている姿を見て、なんとも平和だなあと感じました。又各々の朝市場を覗いてみましたが、野菜類は日本にない物も多くあり、肉類は豚はブロックで、家鴨、鶏は生きたまま、魚類は川魚が9月後半でしたから、上海蟹、すっぽんの多い事!又干物類も多く活気が有り食材が豊富なのに驚きました。
紹興では何よりも酒、居酒屋は何件も有りますが、有名店に案内してもらいズラリと並べられたカメ、自分の好みを選ぶ楽しさ、日本で賞味した事のない酒も有りました。又骨董店街を散策中、町外れに十数軒の食堂を見つけましたが、昼食で客も多くいました。途中、刀削麺の店があり勇気を以って歩道のテーブルに座り、トマト味スープで注文、何とおいしい事か。値段は2.5元(40円)でした。上海でも早朝から開いているお粥専門店に行きました。各々トッピングの具材を注文しての朝食。これまた何とおいしい事か。値段も2〜3元程。観光コースの北京ダック、上海料理、西安名物餃子も結構で、一般庶民の食材の豊かさ、安さ、うまさを体験した次第です。
話は変わりますが、紹興では駅前に待機している輪タクを2日間チャーターしました。現在上海では全面禁止、北京では郊外に一部残っているようですが,何とも風情があっていいものです。町中を縦横に水路が通い、その脇に人々が暮らしている長屋を走り抜けて、魯迅記念館、東湖等を巡り、汗びっしょりで2日間案内をしてくれました。感激しました。値段は40元でした。チップ10元を加えて50元(700円)を払うと大喜びしてくれました。
最近、新聞等日本の経済,生産手段は中国に全部持って行かれる。中国におびやかされる等中国脅威論が話題になっています。一部で急速に発展しているのは認めますが、13億の人々が、日本の様に平準化するにはまだまだ年月がかかると思います。でも、私は中国大好き人間になりました。
最後になりましたが、中国に李、胡夫妻にも日本に来てもらい、日本で正月を迎えてもらいました。箱根に案内、富士山、温泉、大涌谷の噴煙、温泉卵等々中国にない体験をして帰国してもらいました。
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