電子版

第61号
早稲田大学東久留米稲門会
  

平成23年11月10日発行
発行責任者  平山 正徑
編集責任者  大島 勝典


mail:mx3hirayam@m8.dion.ne.jp http://homepage2.nifty.com/35292/     



会の告知板

 11月16日(水)お誕生会 17:30 東久留米やる気茶屋
 11月17日(木)グルメ部 あんこう鍋 神田いせ源 9:30 東久留米駅改札口
 11月23日(水)ラグビー観戦 早慶戦  秩父宮ラグビー場
 11月27日(日)ウォーキング 山手線シリーズ「田端〜巣鴨」9:00東久留米駅改札口
 12月 2日(金)散策山歩き 平林寺 9:30 東久留米駅改札口
 12月 4日(日)第4回役員会   16:00 生涯学習センター
 12月 4日(日)役員、部会長、歴代会長忘年会 18:00 金太
 12月16日(金)映画鑑賞会 「自転車泥棒」 14:00 成美教育文化会館
 12月16日(金)〜18日(日)書道部第5回作品展 成美教育文化会館 
 12月21日(水)お誕生会  17:30 東久留米やる気茶屋
 12月25日(日)年忘れカラオケ大会 18:00 オンチッチ
 平成24年
 1月10日(火)  東稲ニュース印刷 17:00 生涯学習センター
 1月22日(日)  平成24年新年会 17:00 成美教育文化会館


 [大学・校友会関係]
 11月12日(土)小平稲門会定時総会  平山、竹山
 11月13日(日)清瀬稲門会定時総会  井坂、高橋
 11月20日(日)東村山稲門会定時総会 平山、河村
 12月2日(金)23区支部・三多摩支部合同会長懇話会 平山
 12月10日(土)商議員フォーラム 大隈講堂 平山、菱山、安次峰


稲門祭
 前日10月15日(土)の夜の雨がからりと上がり、10月だというのに夏の様な暑さ(29°C)の中での稲門祭でした。
昭和37年の卒業生(ホームカミングデイ卒業50周年)福田稔さんが理事長を務める社会福祉法人森の会広域地域センターバオバブが製造した煎餅を今年も大隈庭園内に設営された三多摩支部のブースサロン・ド・三多摩にて販売いたしました。今年で4回目になります。バオバブは東久留米市にある知的障害者施設で、自動煎餅焼機で無添加の煎餅を製造し販売しております。
午前中は行き交う人も少なく販売が心配されたが、12時を回ると、式典を終えたたくさんの人が記念会堂から校内へ流れて来て大隈庭園も埋め尽くされました。この頃から平山会長も声高に煎餅の販売に手を貸して下さいました。「お煎餅はいかがですか。」の呼び込みに足を止め、たくさんの校友に買っていただきました。仲間同士で木陰などに所狭ましと円陣を組んで座り、昼食やお酒を飲んで楽しそうに過ごしているグループを福田理事長と共に回る移動販売も積極的にいたしました。「私は○○年の卒業生です。」が合言葉となって、初対面でもすぐに会話がはずみ、おつまみやお土産にと、たくさんの煎餅を買って頂きました。またいくつもの稲門会から「来年もここにいるよ。」と声をかけていただきとても嬉しく思いました。午後2時頃には完売してしまうほどでした。来年もぜひ参加し、新製品(お酒のおつまみになる、塩・ショウガ)煎餅を開発し販売に行きます。
      (森の会職員 飯田朋子記)
                                 
当日3時から稲門祭福引抽選会が行われ、当会からは職域賞に帆角さん、ふるさと賞に米光さん、藍原さんが、校友賞に高橋哲、小山田、渡辺、安次峰、村野、栄田卓、橘、川島の皆さんが当たりました。
なお賞品はご本人にお届け致します。



サロン・ド・三多摩で煎餅を売る福田会員とそのスタッフ



渡辺、片岡稲門祭実行委員と平山、安次峰


三多摩支部大会
 11月6日(日)13時より小金井稲門会、国分寺稲門会が主管する東京三多摩支部大会が早稲田実業学校ホールにて開催されました。来賓として大学より鎌田総長・校友会長、福田校友会代表幹事他6名が列席、三多摩26市の稲門会から200名余が参加、当会からは井坂、安次峰、森田の各氏と平山が参加した。式典の後第2部は市民も加わり満員となったホールで小室哲哉氏トーク&コンサート、続いて懇親会が生徒ラウンジに場所を変え開催された。                (平山正徑記)



鎌田総長・校友会長の挨拶

会の報告



秋の旨いもの会
 平成23年10月10日(月)「秋の旨いもの会」が成美教育文化会館にて盛大に開催された。
平成21年10月に第1回「秋の旨いもの会」が開催されて以来、今回で第3回目。東久留米稲門会の三大懇親会の一つとして、会員にも広く受け入れられてきた秋の大懇親会である。
今回の「秋の旨いもの会」で、東久留米市が誇る料理の鉄人(名人)が腕を振るって作った料理を紹介すると平山さん ふぐ鍋(キムチ味)、漬物、河村さん 筑前煮(九州地方では「ガメ煮」と言う)、トルテリア、サーモンのテリーヌ、松崎さん 手打ち信州蕎麦、鮎貝さん れんこんサラダ、サータ−アンダギー(沖縄の伝統菓子)、安次峰さん 牛肉(ステーキ)、柿、小牧さん たこ焼きなど。また、森田さんが車で苦労して運んできた「角上寿司」。その他会員からの差し入れ、手作りパウンドケーキ、ウイスキー、ワイン、泡盛等々。 
中央のテーブルにはこれらの精魂込めて作り上げた料理の数々が、所狭しと並べられ、ビール、日本酒等が各テーブルに配置され準備完了。
午後6時、平山会長の挨拶、安宅初代会長の「秋は旨いもの会がある。」とのご挨拶と力強い乾杯の音頭でスタート。飲むほどに会員の顔にも笑みが満ち溢れてきた。
食べては飲み、飲んでは食べ、腹がほどほどに満たされたところで、「秋の旨いもの会」司会役の渡辺会員の巧みな話術により、指名された会員からスピーチがスタート。特に10月16日(日)卒業後50年目(昭和37年卒)で「ホームカミングデー」に招待される森田会員、比護会員から「早稲田の学生生活」「お国自慢」「高校自慢」等の話が出た当たりから、二人に負けじと多くの会員からお国自慢等の話が出て、会は最高潮に達した。
午後8時閉会の時刻を忘れるくらい盛り上がったが、料理もお酒も空っぽになったところで、締めくくりは大島会員のハーモニカ伴奏、藍原会員のリードで早稲田大学校歌を合唱して閉会。 
 この会のために美味しい料理を作ってくださった会員方々また、今回お手伝い頂いた鮎貝さん、松崎さん、帆角さん、平山さんの奥様方本当にありがとうございました。 (片岡洋記)




テーブルの上は空っぽ、全てはお腹の中に収まり校歌の大合唱で閉会

お誕生会
11月のお誕生会は16日(水)17:30〜「やる気茶屋」で行います。11月生れの方は森冨士雄、安次峰暁、小野泰右、山本一男、別所尚志、川島知子、小山田朋樹、鮎貝盛和、大島勝典、高橋哲男の皆さんです。
12月のお誕生会は21日(水)17:30〜「やる気茶屋」で行います。12月生れの方は黒坂斉、山崎敬雄、上原徹也、加藤義雄、塚田敏雄、岩崎光身の皆さんです。
お誕生会では会員全てのお誕生月を把握しておりませんのでお名前の無い方でも当月生まれの方は是非ご参加下さい。



台風で流れた9月と10月合同のお誕生会でした


 映画鑑賞会
「自転車泥棒」12月16日(金)午後2時〜 
敗戦国イタリアは、日本とドイツと同じく貧窮のどん底にあった。戦後映画界も混迷に陥り、ドイツは殆ど映画制作ができず、日本は作品数も極端に減り、しかも安易な喜劇や家庭劇に甘んじていた(時代劇はGHQの指導で禁じられていた)。ところがイタリアは2人の映画作家により新しい手法で始動した。R・ロッセリーニとV・デシカーである。当然制作資金もなく、スタジオも消失したため、既存のスターは使わず、街に出て実写でドラマ化した。これがイタリアン・ネオ・レアリズモ運動である。
ロッセリーニの「無防備都市」('45)を皮切りにデシカーは「靴みがき」('47)を経て、このジャンルの頂点とも云うべき「自転車泥棒」('48)の傑作を世に問うた。この作品は前述の如くすべて素人で構成され、スタジオは使わず殆ど街で撮られた。ストーリーも単純で当時の世相を見事に描いた。監督のヴィトリア・デシーカは戦時中甘い、にやけた2枚目俳優であったが、戦後は上述の如くドキュメンタリーの旗手になり、50年代以降にはこの鑑賞会でも取りあげた「ひまわり」('70)「終着駅」('53)いずれも超満員でお客さんを返してしまうという盛況ぶりでした。
後年はM・マストロヤンニ、S・ローレンのコンビによる上質なコメディを連発し、あらゆるジャンルで器用さを発揮した。いまこの映画を観ると古くさいと思われる人もいましょうが、戦後の混乱期を知り、想い出すのも大切なことでしょう。
 この鑑賞会は時代々々の名作を提供することにも意義があると思いあえて取りあげました。 
(上映時間 89分) 1950年 キネマ旬報 外国映画部門 ベストテン第1位  1948年 米アカデミ 外国語映画賞受賞                         (米光慶二郎記)


部会報告

 ウォーキングを楽しむ会
 9月23日の秋分の日、ウォーキングで「山手線一周巡り」の第12回目はJR日暮里駅から田端駅までの約5kmだった。朝9時に東久留米駅に集まったのは総勢12名。日暮里駅に10時過ぎに着きウォーキング開始。最初は駅近くの本行寺、通称月見寺と云われており、一茶、山頭火の句碑がある。道の途中には有名な煎餅屋や佃煮屋があり、佃煮屋でおみやげの佃煮を買った者もいた。日暮里と谷中には地形の高低差があり、石段を下りるのであるが、この石段は「夕焼けだんだん」と云って親しまれている。石段を降りるとそこは谷中銀座。道の両側には食べ物、衣類、民芸品などを売る店がいっぱいで、揚げたてのメンチカツが美味しいと有名な店がある。一行の何人かは1個200円のメンチカツを買って、歩きながら食べていた。もちろん筆者もその一人である。他にはドーナツを買って食べた者もいた。ここには昔の下町の良さが残っていて一行を十分満足させてくれた。
 谷中銀座を十分楽しんだ後は文京区に入って、千駄木の細い路地の間を、「火事になったら消防車が入れないね」など云いながら歩き、途中高村光太郎の旧居跡、高村光雲の旧居前を通る。
そのまま路地づたいに歩いて吉祥寺に出る。吉祥寺は以前にもウォーキングで来たことがある八百屋お七の振袖火事で有名な大きなお寺である。
 ここからは細い路地ともさよならして、駒込名主屋敷を外から見て、天祖神社にお参りし、動坂公園でお昼にした。銘々持参したり途中のコンビニで買ったりしたお弁当を食べた。食事の後は田端駅を目指して歩く。途中の東覚寺は赤紙仁王として知られており、門前に阿・吽の二体の仁王像がある。200円払って赤紙を二枚貰い、それを自分の病んでいるところと同じ仁王の場所に貼り祈ると病が治ると云われている。この後は芥川龍之介の旧居跡の看板を見て田端駅まで歩き、ウォーキングはここまでということで解散した。
 そのあと有志8名は駅ビルから新幹線、スカイライナー、山手線、京浜東北線を見下ろしながら楽しい反省会となった。                               (井坂 宏記)



吉祥寺境内にて。武蔵野市の吉祥寺は明暦の大火で当寺の門前町
の住民が住居を失い、五日市街道沿いの当地に移住したという
  
東覚寺(赤紙仁王)病んでいる個所に
赤紙を貼ると治ると伝えられている



 書道部会

 現在東久留米市の「2011市民文文化祭」が行われているが、今年も書道部は8年連続出展を果たした。熱心な部員の創作作品は高い評価を得ている。写真は左から高橋、苅草、平山、久家、武藤、神田、栄田美智子、小野、渡辺、福田弘氏の作品。この作品は12月の作品展でも展示されます。
          (平山正徑記)


 ゴルフ部会
 秋の稲門例会は9月28日快晴の玉村ゴルフ場で白石、太田、青柳、平子、池田、平山、清水、東海、伊東の9名参加のもと楽しくゆったりとまわる事が出来ました。
順位付けは行いませんでしたが、平山さんがグロス91で回り実力も本格化し、飛距離、パワーなどで同伴者はあおられっぱなしだったようです。WKゴルフの時もよろしくお願いします。
太田さんは8ヶ月振りのゴルフとは思えないほどお元気でスコアーも98と手堅くまとめられました。池田さん93、東海さん97、白石さん98までアンダー100でした。           (伊東 毅記)



 俳句部会

 平成23年9月18日(日)  第135回句会   まろにえホール(生涯学習センター)
 兼題: 「鶺鴒」  「草もみじ」  当季自由題
 高得点句
碁敵の鶺鴒のごと石叩く 橘  優治
鶺鴒を図鑑に探す旅の朝  杉本 達夫   ハクセキレイ    
朝燃え夕べはかなし草もみじ  比護喜一郎
天高しうだつの上がる和紙のまち  大久保泰司
この川の行く手を知るや黄鶺鴒 棚野 愛子
せきれいの後ついてゆく散歩かな 迹見 富雄
興福寺鹿の横たふ草紅葉 市川 英雄
雲昇る野麦峠の草紅葉 三田  三
奥飛騨の鉱山跡や草もみじ 大久保泰司
踏まれても今日を粧おう草紅葉   馬場 清彦
中止みの雨にすかさず蝉の声 馬場 清彦


 平成23年10月29日(土)  第135回句会
   (浅草界隈を吟行した後,成美教育文化会館に参集して)
 高得点句

堂近き句碑に人なし冬隣  川俣 栄一  雷門 Kaminarimon
秋うらら「時代屋」の法被女車夫 神田 尚計
黄落や色の剥がれし濡れ仏 河村 洋子
隅田川何処に佇っても秋日和 川俣 栄一
五重塔の相輪凛と秋澄めり  河村 洋子
寺の秋活動弁士の碑は黙す 杉本 達夫
錦秋や仲見世通りの異邦人 比護喜一郎
スカイツリー仰ぐ墨堤秋日燦

神田 尚計

秋深し時の鐘鳴る浅草寺 大久保泰司



部会だより
 ゴルフ部
  第16回東久留米三田会・稲門会ゴルフ会開催!11月9日(水)熊谷ゴルフコースにて、この会報が届く頃には結果が出ているが、これまで4勝11敗と歩が悪い。しかしながら今回は三田会の参加者が少ないため何としても一矢報いたいところである。結果は次号でお知らせいたします。 
          (伊東 毅記)


 書道部
 2年ごとに開催している書道部作品展は今年第6回目を迎え、12月16日(金)〜18日(日)まで3日間、午前10時00分〜午後5時00分まで成美教育文化会館のギャラリーで展示開催されます。部員の力作を是非ご覧いただきますようお願い申し上げます。
(武藤 豊記)



 囲碁部
 去る9月25日(日)に戸山キャンパス学生会館において、都内各地の稲門会囲碁部会及び早大現役囲碁会が参加して、第11回稲穂会囲碁大会(個人戦)が開催されました。
 東久留米稲門会からAクラスに参加した苅草9段は一次リーグを全勝で通過しましたが、決勝戦で囲碁会現役の加畑君に敗れて準優勝となりました。次回は来年9月に実施される予定です。
 平成23年度の囲碁部会合宿は11月19日(土)〜20日(日)に秩父小鹿野町の「囲碁の宿・越後屋旅館」で行なわれることになりました。今回は西東京稲門会からも参加希望者があって賑やかな合宿になりそうです。                               (苅草正守記)


 カラオケ部会

 年忘れカラオケの集い開催のご案内
今年の歌い納め “年忘れカラオケの集い”を夏と同様、東久留米駅北口「オンチッチ」で行います。皆さまの奮っ てのご参加をお待ちしております。
 12月25日(日) 18時より3時間。 会費4,000円 (簡単なおつまみ+飲み放題)
 お申込みは安次峰まで、 E-mail : satoru_ajimine@hotmail.co.jp  fax 476-7132
   12月18日()までにお願いします。                                               (安次峰暁記)





 〈会員リレーエッセイ〉〜噴水広場〜

         奥琵琶湖観音路の旅
                 井坂 宏(38年 理工)

高月観音堂千手観音
新幹線を米原で乗り換えて北陸本線を敦賀方面にしばらく行くと、高月、木之本、余呉という鈍行列車しか止まらない駅がある。この一帯は奥琵琶湖観音の里といわれており、観音像を伝える小さなお寺が沢山ある。その多くは平安時代後期に作られたものであるが、このすぐ近くに賤ヶ岳七本槍で知られている羽柴秀吉と柴田勝家との戦いがあった賤ヶ岳があるなど、戦国時代には何回も戦場になった所であり、その度に村人たちが土に埋めたり、川に沈めたりしてお守してきたという村人たちにとっては今でも大切な観音像である。前回十数年前に行って大変感激した記憶があったので、それらの観音様に再会するために奥琵琶湖観音路の旅を企画した。前回はこのあと長浜に行ったのであったが、今回は木之本で一泊のあと小浜へ行くよう計画した。宿は前回と同じ料理が美味しいことで知られている木之本駅から送迎のある「想古亭げんない」とした。朝東京を発てば午前中に目的駅の高月駅に着く。駅に町の観光案内所があるので、そこで最初に行く高月観音堂の場所を訊いたら、そこは無住で事前に電話をしておくと案内する人が来てくれるということであった。案内所で電話番号を訊いて予約をした。高月観音堂は歩いて10分くらいのところであった。ここの観音像は等身大の素木の42臂の千手観音である。伝教大師の作と伝えられる古像をモデルに室町時代に作られたらしい。この像は観音には珍しく金属製の冠を頂いている。その冠でよく見えないのであるが、頭に化仏を乗せているようであり十一面千手観音ではないかと思った。またこの観音様は何回も兵火を逃れ「火除けの観音さま」と言われていて、拝観料200円を払うと火伏札を呉れる。このお札は今我が家の台所の壁に貼ってある。観音像をお守する寺を効率的に回るにはタクシーが良い。8月の観音祭のときにはこれらのお寺を回る町営のバスが運行されるようであるが、それ以外は交通の便はすこぶる悪い。我々は駅の近くで食事をしてタクシーで回ることにした。高月の駅前は何もない所で食事の場所も案内所の人に訊いてやっと探したくらいである。

渡岸寺十一面観音
タクシーを利用する便利な点は、事前に予約が必要なお寺には運転手が携帯で連絡してくれることである。運転手は管理人ともツーカーの間柄のようで皆スムーズに予約が取れた。そしてそのお寺に行くと管理人が鍵を開けて待っていてくれるのである。前回行った時にはお寺に公衆電話があり、そこに当番の名前と電話番号が貼ってあり自分で電話をするとしばらくして当番の人が鍵を持って自転車で来てくれたのであった。その人の話ではこれらのお寺はその地域でお守しているが、鍵を預かれる家は昔より代々数軒の家で引き継がれているということで、そのことに誇りを持っているようであった。今回行った時にはほとんどが定年退職者のボランティアということで時代の変遷を感じた。西野薬師観音堂には薬師如来と十一面観音菩薩像が二体並んでいる。共に重要文化財で十一面観音は右手に花を入れた水瓶を持ち、ふっくらした穏やかな表情で腰を右に少しひねった姿勢で立っている薬師如来像も丸みのある肉付けが特徴的な堂々たる仏様である。
赤後寺の本尊は聖観音と千手観音である。この観音像は二体とも手首から先が失われていて痛々しい。特に千手観音像は片側から夫々七本の腕が出ているがそのすべての
手首がなく異様な感じがする。これらはこの近くが戦場になった時に川に沈めたり、土に埋めたりしてお守してきたなかで失われたよ
うである。手首を付けないのですかと質問したら、かつて大学の先生が来てその話も出たけれど今は計画が無いということであった。この二体も重要文化財で、この観音さまは厄を転じて利を施す(転利)コロリ観音として親しまれており、毎年7月10日の千日会には全国から信者が集まって賑わうそうである。
紙面が無くなってきたので、渡岸寺観音堂の国宝の十一面観音菩薩のところに行こう。この観音像は今収蔵庫に安置されている。前に行った時には渡岸寺観音堂の中にただ置かれているという感じで、ぐるっと後ろまで廻れて観音像の化仏の暴虐大笑面まで見られて感激したことを覚えている。今回は立派な収蔵庫に安置されてい
るがやはり後ろまで廻れるようになっている。この十一面観音像は天平時代の代表的な仏像で今でも「渡岸寺の観音 さま」として近在の人から親しまれているようである。十一面の化仏の一つひとつの表情が鮮明に彫られており、特に後ろの正面にある暴虐大笑面は開けている口の歯の一本一本が鮮明に彫られていて目、鼻、口、顎が一種異様な雰囲気を醸し出しており、よくこんな表情を彫れたものだと感心するくらいである。今日の最後は観音寺の千手観音と云われているが、准胝観音ではないかと云われている観音像を拝観して木之本駅でタクシーを降り今日一日の旅が終わった。
稲門会の中にこんな旅をする会を作りませんか。



   ご近所のまいうー店紹介    らあめん花月嵐 西原店
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所沢街道の六角地蔵を所沢方面に200m程進むと 左側にある(駐車場も数台分)。女店員がキビキビと働いている所為か和やかで明るい雰囲気だ。何時も家族連れやら職人風の客で賑わっている。店はカウンターと椅子席、小上がりと3〜40席程、券売機でチケットを購入するが、嵐げんこつらあめん620円〜、同チャーシューメン820円、嵐げんこつラーメン味噌620円、同チャーシューメン820円、嵐げんこつラーメン塩620円、同チャーシューメン820円、黄金の味噌ラーメン680円、つけ麺750円、夏は冷し中華720円値段も手ごろでどれも旨い。他に鉄板イタめし醤油、ニンニク共に500円、餃子300円はお勧めできる。トッピング100円、生ニンニク無料。お試しあれ。
   西東京市西原町3-9-14 Tel 042-465-6022    (平山正徑記)


平成24年新年会は1月22日(日)午後5時から成美教育文化会館で開催いたします。参加費3000円(同伴者1500円)
詳細は12月初旬ポストマンが会員の皆様のご自宅にお届けいたします。奮ってのご参加をお待ちいたしております。
新企画:今年は早稲田大学留学生数人を招き交流を図る予定です。


 東稲広報室
 ○お気づきでしょうか東稲ニュースの題字が変わりました。2ヵ月に1回の発行を続け本号で61号を迎えました。そこで少し軽くスピード感のある題字へと切り替えてみましたが如何でしょうか。今後も「東稲ニュース」がやって来るのが楽しみといわれるような会員誌を目指して参ります。皆様どんなテーマでも結構ですので当ニュースへのご投稿をお待ちいたしております。               (平山正徑記)

 ○訃報 
 10月 幸町 荒川正行氏 ご冥福をお祈りいたします。
     なお、当稲門会からは規定に従って生花一基を供えました。
 ○新入会員紹介
    長束 輝夫 (S50 政経)   小牧 宏至 (H 8 政経)  
 ○「秋の旨いもの会」収支 収入89,000円(3,000x28=84,000 1,000x5=5,000支出84,261円(会場、調理室使用料13,350、配膳10,000、寿司22,500、酒屋16,034、食材、食品、紙皿、クリーニング代等22,377)差引計4,739円は会へ納入 致しました



<編集後記>
●紅葉の便りはスロープを駆け下りる。61号の発行を迎えた東稲ニュース。10年の年月を経て題字が変わった。もちろん平山会長の書だ。ニュースの歴史が又新たに刻み込まれ、より充実をと心に誓う●秋の旨いもの会をはじめ、映画鑑賞会、ウォーキング、早慶野球、ラグビー観戦など15の部会が躍動し晩秋を彩る●このところ環太平洋連携協定(TPP)への参加をめぐる議論が喧しい。賛成派は「不参加なら輸出に頼る日本経済は沈む」、「国際社会から取り残される」といい、一方反対派は「参加すれば農業は壊滅する」、「外資の参入で医療保険制度まで壊される」など。一体本当はどうなのかはっきり示してほしいものだ。それにしても特に農業問題に対してもっと以前から真剣に対応してこなかったことが、いま露呈しているようだ●やわらかい光、風、空気。この季節のすべてをだきしめたくなる。 
                                        (大島勝典)


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