武藤  豊(豊翠)部会長

        例会は 毎月 第2日曜日、午後1時半〜4時  中央公民館で開催 (原則)

           

 書道部第6回練成会―平成17年9月7日は大型台風14号が日本海沖を駆け抜けていた、久家さんの車に武藤、深澤、平山が同乗し時折の雨模様と強風の吹き付ける中、関越道渋川伊香保ICを10時半頃抜ける。車中の語らいから久家さんお勧めの利根川沿い落合簗で昼食を取ることにした、増水した利根川の激流を眼下にはちきれんばかりの卵をもった鮎の塩焼きを頬張る、多少の塩味とほのかな鮎独特の甘い香りに大満足。風雨の中伊香保温泉に向う、伊香保と言えば石段、昼下がりの石段は人影も疎らだが傘を手に4〜500段を登り切る。伊香保神社を参拝し温泉饅頭を買い戻った先の「石段の湯」でひと風呂浴びる良い湯である。目的地の榛名湖は山道を登るほどに霧が濃くなり視界は10メートルも無い標識も見えぬ中を何とか無事レークサイドゆうすげに2時過ぎ到着、福田さんは今朝愛犬と共に既に到着していた高橋さんも単身でやや遅れて到着。6人揃ったと
ころで練成会が始まる、部屋に各人の作品展用に仕上げた作品を貼りだし夫々について武藤、福田、平山等が優しく丁寧に時に厳しく講評、これも何時もながら練成会の風景になってきたようだ。
これらの完成品は11月25日(金)から27日(日)成美教育文化会館の作品展に展示されるので是非見て欲しい。土色の温泉に浸り会食、市の補助金¥1500を利用して料理をアップしたので内容は良い、書道談義で楽しさは尽きなく最後まで居残り飲む。更に部屋で二次会。酩酊するほどに激論が続くが12時頃就寝。
翌日は台風一過素晴らしい青空と山影が静かな湖畔に映し出されていた。8時15分朝食、9時15分出発、湖畔を巡り榛名富士山頂へのロープウエイに乗る下に榛名湖を眺めつつ頂上へ、山頂は大パノラマがそして遥か向うには富士山が小さくもはっきり見えた。そこから数キロの榛名神社に参る、凛とした杉の参道に側の清流が調和する、苔むした石柱の大小が往時の奉納者の名を留めている。本殿に近づくに連れ幾つもの奇岩がじっと立ちはだかっていた、往時のまま今に続いている本殿をお参りし、近くのベルウエアゴルフクラブでゆっくりとしたランチタイムをとり全員無事帰着した。
                            (平山 正徑記)




 「書」は一人で何時でも簡単に習うことが出来ます。昔使った書道具を引っ張り出し始めてみませんか。書道部会は、毎月第二日曜日13時30分より16時まで中央公民館において開催しております。最近はパソコンが日常的に使われ出しメール交信が増加し、受け取る手紙や葉書も殆ど活字ですから手書きの筆文字を見ることが少なくなってきました。こうした背景からか、周り中が活字だらけの生活は、殺風景で味気ないなどと言われ、今更ながら筆文字が見直されてきております。それは、活字の対極にある筆文字が使用されている手紙や掛け軸を見た時、手書きの文字の温もりを感じ取るからでしょう。また、字を書く機会が減ったため、文字が書けない、読めない、書けても下手だからという人も居るでしょう。書道は「自分の字を書く」これが目的ですから最初の段階であまり上手い、下手は関係ありません。どんなレベルの人でも自分の字には長所、短所がありそれを良いところは伸ばし、悪いところは修正することにより、少しずつ変化させていくことが大切で、その過程で文字の基本、構成、意味、筆の使い方などを覚えていきます、また継続することで習熟していきます。書の上達する方法はただ一つ書き込めば書き込むほど間違いなく上達します。上達すればする程奥が深いと感じるのも書の面白さでしょう。初心者から上級者まで何方でも一度見学にいらして下さい。9月には軽井沢の練成会も予定しています。
                             (平山正徑記)





第二回書道部会作品展

                          作品展へジャンプする



 4月の例会時に、中央公民館において行草書体の条幅(自由課題の創作品)の内覧会が実施されました。武藤先生の模範作品を始め十数人の部員の意欲的で個性的な書が展示され雄勁で流麗感のあふれた美の世界が展開されました。
 (一) 落款を含め条幅のバランスをとること
 (二) 字の強弱、大小、軽重等を意識し、線に変化を出すこと(表現のバリエーション)
 (三) 線に潤渇の変化をだすこと
 (四) 誘眼点を絞りポイントを示すこと
 (五) 言葉のごとく「多書」「多観」「多聞」し、書いて書いて書きまくり風格を出す事
等を評定留意の観点として、それぞれの提出作品について、先生、ベテラン部員から有意義な講評と指導がなされました。大字に挑戦して日が浅いので筆の使い方、字に潤渇の変化を出す方法等活発な質問もだされました。
 今秋開催される第2回作品展では、自由課題の創作品の外に、古典の条幅二、三行書作品が加わることになりました。楷書、行書、草書のそれぞれの古典の手本の中から各自が得意とする書体を選択し挑戦することになり、五月以降の学習課題となりました。
 (深澤 政次 記) 
       
内覧会     
                 写真提供 臼田 利忠氏



 書道部会が発足して丸5年が経過しました。石の上にも三年と申しますが部員各位が真摯な態度で練習に励んできたため書の腕前も見違えるくらいになりました。毎年慣例になった夏季合宿による練成会も白馬、山中、箱根と回をかさねるにしたがい一層充実したものになってきました。が、その都度反省することも多々ありますので、もう一度初心にかえって書を勉強したいと思います。
 書は視覚芸術であり、「書は心の画」といわれています。これは書いた人の心が画になって表れ、その人柄が出るともいわれています。したがってやはり「日々是修行」という心がけが一番大切です。このことを肝に銘じながら本年度も次の点を目標にして頑張ってゆく所存です。

○第一は基本点画の書き方をしっかり学ぶこと。書を美しく書くには運筆(起筆、送筆、収筆)に習熟しなければなりません。永遠なる課題です。

○第二は古典をしっかり学ぶこと。古典を学ぶことは書の技法を知り、鑑賞力を養い、表現力の向上につながります。古典の美しい書体、書風を忠実に臨書することが大事です。

○第三は臨書から創作への挑戦。書は自分勝手に書いて「これが創作です」というわけにはいきません。しっかりと基本に忠実に、一歩一歩積み上げていくしかないと思います。

○第四は実用書道を学ぶこと。日常頻繁に使用する実用書を学びながら書に親しみを覚えることです。特に楷書では書を通じて「般若心経」を学ぶという工夫も一策かと思います。

   部会長  武藤 豊   昭33年法卒