ウォーキング&山歩き(第65回)4月2日清瀬 カタクリの群生、柳瀬川の桜

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すぐ隣町にある花の名所を訪ねたことがない校友が、少なからずいらっしゃるようである。例年より10日程早い桜の開花を告げるマスコミ報道に、今回のウォーキングの期日では既に花が散っていることの危惧が止まぬ日々を送りながら、4月2日当日を迎えた。
天気は正にウォーキング日和の中、総勢18名(男12、女6)で清瀬駅北口を出発、空堀川沿いのカタクリ群生地を目指す。折からカタクリ祭りの最中で、ボランティアの方に案内されて最初の群生地B地区へ着くと、疎らな林の斜面に小さな薄紫の花を下向きにつけているのを、草むらの中に発見。眼を凝らすと、余り広くはない辺り一面に三々五々、同じ姿形の薄紫の点在が見て取れた。芝桜のように密集して咲き誇るというのとは異なり、それぞれが密やかに草の合間に隠れて咲くといった、別の趣を楽しむもののようである。更に少し歩いて、公園として整備されたA地区へ。園内に設えられた鑑賞の為の道に沿って歩くと、B地区と同じ態様のカタクリが所々に見られたが、やはり今年の気象の所為か花の盛りを過ぎている様子も感じられたのは少し残念であった。また、カタクリの植生状況は、こんな小さな儚い花が毎年咲く為の関係者の配慮と努力が並大抵ではないであろうと想像させるに十分であった。
カタクリのえも言えぬ風情の表現は、先人の詩歌に訪ねることにした。
群れゐても かたくりの花 ひそとして (渡辺伝三)
うつむきてかたるほかなく ふるさとのほのむらさきの片栗の花(馬場あき子)
罪隠す乙女に似たり カタクリの花はうつむき震えてゐたり(日出登)
次に、小さな小川に沿った「清瀬せせらぎ公園」を散策しながら、カタクリのC地区を訪ね、小金井街道の清瀬橋を渡り、柳瀬川の左岸に歩を進めた。過去の洪水への対策として綺麗に整備された堤防の道の所々に、未だ散り残る桜を愛でながら「清瀬金山緑地公園」に至る。その先金山橋から台田公園に至る川沿いの2㎞弱は桜の名所として知られており、散り始めていたものの、辛うじて花見に耐える花の咲き誇りを保っていた。早速その桜の木の下に筵(シート)を広げて昼食と細やかな宴会を始めた。参加者一同円陣となって、先ずビールで乾杯。折から吹く心地よい風が、散り行く花びらを桜吹雪として我々に降り注できて、酒宴が盛り上がった。満開の花の下も素晴らしいが、豪雪のような花びらを浴びることで、一同、酒に加えて、酒とは別の官能に酔い痴れて、一時を堪能した。
花吹雪 浴びて大樹を 仰ぎけり(加藤美津子)
花吹雪 吾が煩悩を 拭はばや (吉野濃菊)
またや見ん 交野 (かたの)の御野(みの)の桜がり 花の雪ちる春の曙(藤原俊成)
帰路の途中、日枝神社・水天宮に参拝し、清瀬駅に戻った。
恒例の打ち上げは、初めて清瀬で行った。        部会長:東海俊孝記

カタクリ群生地にて柳瀬川_桜の下でカタクリ1カタクリ2柳瀬川_左岸IMG_0938