年頭にあたって
                      
帆角 信美会長  昭36年法卒 

  謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年の早稲田のスポ−ツは往年の力を取り戻し、華々しい活躍を見せてくれました。特にラグビ−では対抗戦で宿敵慶応、明治を一蹴し、史上初の5年連続全勝を達成しました。東京六大学野球でも早稲田は秋季では法政に優勝をさらわれたものの、春季には慶応を破って優勝しました。早稲田のこのところの強さに、早稲田があまりにも強いと学生スポ−ツが衰退してしまうのはないかと本気で心配している教授まで出てきました。それはともかく、応援する側からみると、早稲田が勝つのは実に爽快で楽しいのですから、これからもどしどし勝ち続けてもらいたいものです。
 ところで、いま日本は少子高齢社会に入り、高齢者の人口が年々増えていきます。我が稲門会はどうなのかと年齢構成を調べてみました。会員の皆様の生年月日はわかりませんので、卒業年次から推計した数字ではありますが、70代が43%、60代が30%を占め、この2つの世代だけで73%を占めています。この数字だけをみれば、我が稲門会はまさに高齢社会の典型ともいえるでしょう。しかし、会の運営に携わっている幹事の年齢構成はどうでしょう―70代が19%、60代が42%とかなり若くなるとともに、50代、40代がぐんと増えます。しかも60代以下の幹事には、現役でばりばり仕事をしている人や現役を引いたばかりの人が多く、実社会の生の情報をたくさん身につけています。さらに当会は早稲田大学という、それこそ若者で満ち溢れたキャンパスと太いパイプでつながれ、そのパイプを通して新鮮な情報がどんどんと入ってきています。 我が稲門会はこのように生の情報、新鮮な情報に満ちています。我が稲門会は数字から見れば確かに高齢者の多い組織ではありますが、決して閉鎖的で内向きな組織ではなく、開放的で外向きでかつ若々しくて活気に溢れた組織なのだと思います。こういう組織はおそらく全国でも数少なく、他にあまり類例を見ない団体といえるでしょう。極端に言えば、世にも不思議な集団だと言ってもいいのかもしれません。 私は、このような視点に立って我が稲門会の組織や運営のあり方などを考えてみて、役員や部会長、関係者の方々のご協力を得て、会員の皆様のためにこれからも微力を尽くしてまいりたいと思っています。 本年も昨年同様のご支援ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
                          平成18年元旦