年頭にあたって
                 高橋 勤会長  昭36年法卒 

 会員の皆様には2004年の新年を、お健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年は米国のイラク戦争で始まり、日本の自衛隊派遣の決定で年末を迎えた1年でした。5月の戦闘終結宣言後さらにゲリラ活動が泥沼化する混乱、現在は米軍のみならず国連本部、赤十字、各国部隊と無差別攻撃の最悪の状態が続いています。同窓の外交官奥大使も計画的テロの犠牲となりました。自衛隊派遣の是非はさておき、平和な世界の実現を祈るのみです。


 早大のスポーツの活躍は目を見張るばかりです。昨秋六大学野球は4連覇を全勝で飾った。4連覇も10戦全勝も早大野球部初の快挙である。早大ラクビーは昨年1月、全国大学選手権に13年ぶりの優勝、12月には関東大学対抗戦に3年連続全勝優勝を果たした。今年のラクビー全国大学選手権は17日の決勝戦に勝ち連覇を達成することを確信しています。早大アメフットも一昨年関東大学リーグで63年ぶり4度目の優勝をしている。女子フィギアの活躍も素晴らしい。12月のフィギアスケートGPファイナルに村主優勝(現在は所属を変更)、荒川3位と最高の成績をのこしています。
 
 この1,2年早大スポーツの活躍が新聞をにぎわせている。これもスポーツ推薦の効果だと思う。前総長の打ち出した、スポーツの弱い早稲田は早稲田ではない。「スポーツ王国復活」の一環だ。予算も年間にこれまでの3倍だして、強化する部を決めて重点配分しています。一番強化しているのは、野球・ラクビー・駅伝・サッカーです。慶応も今、数年計画で「陸の王者」復活を目指している、と聞く。ただ残念なのは箱根駅伝です、このところ低迷していて、本年度も16位と惨敗しています。正月のテレビでえんじのユニホームの活躍を期待するのは校友全員の願いだと思います。

 東久留米稲門会創立10周年記念総会は4月4日に開催することになっています。記念講演はテレビ朝日の報道情報局コメンテーター川村晃司氏(48年文)にお願いしています。演題は「ワイドショー政治の舞台裏」です。現在テレビ朝日で昼のスクランブルにコメンテーターとして毎日出演し、朝のワイドショーでも週2回活躍しています。
 
 10回総会を迎えるにあたって、会のあり方は何かと立ち返ることも必要かと思います。会の規約には「会員相互の親睦、早稲田大学及び東久留米市の発展に寄与する」とあります。会の運営の最大の目的は、母校を同じくする校友の皆様と親睦を図り交流を広めていくことであり、同じ東久留米市に住み、同じ大学で学んだ人々が、稲門会のもとに集い、第2の故郷づくりをしていくことだと思っています。魅力ある会を育てるためには、会員同士がふれ合う機会を多くもてる、会の行事・部会活動を活発に行うことなのです。

 大学との関係においては、ご承知のように現在創立125周年記念事業募金を行っています。当会でも、この募金事業には全面的に協力していきます。大学の行事にも積極的に参加して行きたいと思っています。近隣稲門会との交流も活発に行っていきます。

 東久留米市への文化的寄与としては、雑学塾の開講です。隔月に開催される講演会には多数の市民の参加があり大変好評です。また昨年3回の映写会には約150名弱の来場者があり、半数以上が一般市民の人々でした。地域社会への貢献としては、何か私達でできるボランティア活動をすることがこれからの課題ではないかと思っています